フォレスターリサーチのカールトン・A・ドティ氏が発表したプレゼンスライド「あなたがHealth2.0について知っておくべきこと」。この手のHealth2.0プレゼンスライドもずいぶん目にしてきたので、いささか食傷気味だが、このスライドは笑えるところもあって退屈しない。楽しめます。
ところで、このスライドの前半にフォレスターリサーチの調査データが提示されているが、考えてみると日本でこのような「医療とウェブ利用実態調査」が実施されることはきわめて少ない。だからプレゼンスライドを作る場合など、資料固めに苦労することになる。日本でもウェブ医療情報を活用するユーザーは激増しているはずなのに、その利用実態をきちんと捉える調査がほとんどないのは奇妙なことである。本来調査を実施すべき調査研究機関や関連団体がサボっているということか?
以上のことに関連してだが、総じて日本で「医療とウェブ」がホットイシューにならないのはなぜなのか? 10年前に「インターネット医療」とか「eヘルス革命」とか勇ましくぶちあげていた連中はどこへ消えたのか? 見まわしてみると、医療ウェブサービスシーンのベンチャー企業もやけに少ない。だが、世界的なHealth2.0の波は、たしかに日本にも到達している。なんとかここから盛り上げて行きたいものだ。
三宅 啓 INITIATIVE INC.