アダム・ボズワース、「Google Healthの失敗」を語る


プロジェクト凍結の可能性が強いGoogleHealthだが、この件について、なんと元の開発責任者だったあのアダム・ボズワースがインタビューに応じている。思えば2007年夏の終り頃だったか、突然、アダム・ボズワースはGoogleを去ったのだった。その直前にはNew York Timesの求めに応じ、初めてGoogleHealthの全貌を紹介していただけに、なんとも唐突感を否めなかった。

シリコンバレーでもカリスマ・プログラマと一目置かれているアダム・ボズワースだけに、彼がGoogleHelthプロジェクトを去った衝撃は大きかった。それから半年が経った翌2008年春、GoogleHealthはエリック・シュミットCEOによって大々的に紹介されたが、期待が大きかっただけに、その失望もまた小さくなかったのだ。それは、目新しい新機軸が何も見当たらない「フツウのPHR」だったからだ。

なぜ、あの時アダム・ボズワースはGoogleを去ったのか、いまだに謎だが、その後彼が公開したkeas、そしてこのインタビューなどを見ると、なんとなく彼がGoogleHealthに飽きたりなかった理由がわかるような気もする。

「彼ら(Google)は基本的にデータをストアする場所を提供した。われわれの資料によれば、人々はデータを保存する場所自体を望んでいるわけではない。人々は何か面白いもの、魅力のあるものを求めている。Google Healthは面白くないし、ソーシャルでもない。なぜそんなものを、人々がしようとするだろうか?」(アダム・ボズワース)

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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