開発すすむDFC

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TOBYOのB2Bプロジェクトとして取り組んできたDFC(Direct From Consumer)だが、現在、さまざまな人々の意見を聞きながら開発を進めている。これまで存在しなかったツールであるだけに、なかなかそのイメージを描いてもらうことが難しい場合もあるが、即座に全体像を理解してもらえることもある。

DFCは「患者が体験した事実をエキスパートに届けるためのツール」であるが、まず製薬会社向けに、薬剤にフォーカスした仕様を想定して開発を進めている。その後、医療機器、医学研究、医療機関、ペイヤーなどにもフィットする仕様を順次的に開発していくことになる。従来、「患者の声を聞く」ためにアンケートやインタビューなどの調査手法があったが、時間やコストの制約があり、なかなか思うようにはデータを集められなかった。これに対しDFCでは、いつでも必要なときに、リーズナブルなコストで納得の行くまで、膨大な量の患者体験データを効率良く調べることができるはずだ。

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ところで写真のユニークな建物(上図)と内装(下図)は、クリーブランドクリニックの“Lou Ruvo Center for Brain Health”。実際に業務に使われている研究棟である。建築家Frank Gehryが設計を手がけている。このような建物で仕事をすれば、きっと破天荒なアイデアが生まれるだろう。

じっと見ていると、まるで自分の視覚がねじれてしまうような気さえする強力な造形だ。このような造形は観る人をして、新しい空間把握や、まったく意外な光と影のコーディネーションの現前を可能にするだろう。DFCも患者体験を単に反復するツールとしてではなく、この建築物のような新たな現実の発見があるようなものにしたい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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