TOBYOプロジェクト、DFC-Distillerの新展開

既にツイッターではお知らせしたが、来月中旬頃にTOBYOのトップページ・レイアウト変更を考えている。いささか窮屈になってきたのでワイド化に取り組むのだが、現状デザインのルック&フィールは変更しない。まだまだTOBYOはブランド浸透を図らなければならない段階にあり、視覚アイデンティティを継続してブランド・パーセプション構築に努めなければならない。

今回のワイド化によって告知、ウィジェット、広告など新しいコーナーを設置することになる。特に広告枠をはじめプロモーション・スペースが確保できるので、今後、さまざまなご要望にお応えできるだろう。各方面からどしどしリクエストを頂戴したい。

さて、TOBYOプロジェクトのB2B事業であるDFC-Distillerだが、ようやく徐々に仕様が固まってきている。今月中に仕様最終決定の上、来月から開発に入りたい。ブランド・ネーミング、ロゴ、マークなどシンボル系制作も開始するが、「distiller:ディスティラー」(蒸留器)というワードは何らかの形で使いたい。

このDFC-Distillerは、当初、拡張検索エンジンとデータライブラリーの二つの機能から出発させる。拡張検索エンジンは、現在公開中のTOBYO事典をフィルタリング機能を付加して高機能化したもの。これまでTOBYOは2万を越える闘病サイトについて、病名、性、年代、開設年、情報ジャンル分類などメタデータを付加収録している。公開中のTOBYO事典では使用していないのだが、これらメタデータを使用して検索対象や検索結果を絞り込むことができ、TOBYOのバーティカル検索エンジンを高機能化することが可能だ。もちろんこれはGoogleやYahooなどでは実現されていない機能である。

データライブラリの方だが、これはまさに「ディスティラー:蒸留器」そのもの。ネット上のノイズ群から実際に体験された医療事実だけを抽出しリスト化し、事実および固有名詞出現状況の時系列把握とデータソースへの迅速なアクセスを可能とするツールだ。

このDFC-Distillerの投入によって、消費者-闘病者を対象とするTOBYO、エキスパートを対象とするDFC-Distillerと、TOBYOプロジェクトは今後二つのターゲットへ向けオープンサービスとクローズドサービスを運用していくことになる。ビジネスモデルはクローズドサービスによるB2Bがメインとなるが、オープン側においても広告やプロモーション活動の受注につとめていきたい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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