前回エントリでも少し触れたように、TOBYOプロジェクトの次のビジョンについても考えているが、一方では当面取り組まなければならないタスクが山積み状態である。次のような目標を念頭に置いて、全体の進行イメージを描いている。
2009年末時点のTOBYOプロジェクト到達目標
- 収録闘病サイト: 2万サイト
- 収録病名数: 900件
- 検索対象サイト: 約1万5千サイト
- 検索対象ページ総数: 約300万ページ
今年の年末には、TOBYOは以上のような規模になっているはずである。ウェブ上の闘病サイト総数はおよそ3万と推定されるが、年内には少なくともその3分の2を可視化し、2分の1を全文検索できるようにしたい。しかし収録サイト数など規模が大きくなるにつれ、個々の闘病サイトや闘病体験に関する情報のファインダビリティ(見つかりやすさ)は低下するので、これらの対策も考えている。新しいコーナーを設置することになるだろう。
またTOBYO全体のエンジンとも言うべきバーティカル検索エンジン「TOBYO事典」だが、これも検索結果の増大に向けて、たとえば患者の性・年齢別に検索結果をフィルタリングしたり、検索結果をサイト評価順にソートするなど新機能を作っていく。特定病名の闘病サイト群だけを検索する機能も必要だろう。
当然ではあるが、ユーザーに利用価値を実感してもらえるサイト機能の拡充を、私たちはまず優先すべきだと考えている。また、肝心のビジネススキームづくりのための諸活動だが、これもやっと取り組むことができるところへ来たという気がしている。その際、やはり独自開発した日本初の闘病体験検索エンジン「TOBYO事典」を有効に商材化する方向を考えることになるだろう。他にもいろいろ考えられるが、いずれにせよ年内にはきちんとした形を作ってしまいたい。
三宅 啓 INITIATIVE INC.