目下、闘病記だけを検索対象とする初のバーティカル検索エンジン「TOBYO事典」の開発を進めているが、予定していた12月1日正式公開は12月15日へ延期することになった。その代わりと言ってはなんだが、本日から、これまでテスト運用してきた「TOBYO事典」の全文検索対象サイト数を、暫定的に2061サイトに拡張したのでお試しいただきたい。15日にリリースする正式公開版は、TOBYO収録の1万を越える全サイトを検索対象にする。
約1万件にのぼる闘病サイトのインデクシング作業は先月すでに終了しており、これは全部で約100万ページに達する。ただ検索エンジン自体の最終調整が予想以上に手間取ったために、余儀なく公開延期せざるをえなくなった。
このTOBYO事典の完成によって、TOBYOの当初予定していた基本機能は一通りそろうことになる。ただ、まだ細かいところの修正が残っているが、これは徐々に改善していく。そして次に、内部統合と外部連携をはかるためのプラットフォームづくりを予定している。そしてその後、TOBYOのビジネスモデルを支えるマネタイジングのための二つのマーケティングエンジンを動かしていくことになる。
考えてみると、結果的にTOBYOは「闘病記を探す」と「闘病者の知識と体験を検索する」というきわめてシンプルな二つの機能に収斂してきている。これら二つの機能は、ユーザーのネットリテラシーやスキルに関係なく、誰でもすぐに使える機能になっている。この「誰でもすぐに使える」というところが、実は非常に重要だと当方は考えている。
他に「闘病情報を整理する」機能も用意しているのだが、これは高い関与度をユーザーに要求するので、実際に稼働するまで時間がかかるのではないかと見ている。
三宅 啓 INITIATIVE INC.