TOBYOのビジネススキーム

 shinjuku0908

夏から秋へ。まだまだ日中は暑いが、風や虫の音に秋を感じる日々だ。往く夏を惜しむ暇とてなく、TOBYOプロジェクトは前進していく。予定調和的なシナリオなどあろうはずもなく、方向感覚を頼りに少しずつ局面が動き変わる様を確かめながら、「向こう側」から唐突に開けてくる新たな道の可能性を吟味する。そんなことを飽きもせず延々繰り返しているわけだが、それがおもしろい。その過程では、こちらが想定していなかった新たな「気づき」を促してくれるような事々も、遠慮なく「こんにちは」と生起してくるし、また、当然それらへの「学び」が重要になってきている。つまり、トップページの姿など表面上は変化なく見えて、どんどんプロジェクト自身は変わっているのである。

ビジネススキームを固めていく段階にきているが、これもできる限りシンプルな仕組みにしたい。結局、TOBYOとは、闘病ユニバースのハブ機能を創出するプロジェクトなのである。また、ある意味では闘病ユニバースを構成する個々の闘病サイトを可視化し、その「名簿」を作ってきたようなものなのだが、いよいよ出来上がってきた「名簿」を使って「ハブ機能」を発揮する段階に来ているわけだ。

その出自から、TOBYOはオープンなサービスとして出発し、いかなるロックイン(囲い込み)の仕組みも持ってこなかった。TOBYOは、オープンにかつ自然発生的に成長してきた闘病ユニバースに寄り添い、それと共にあり、それにおいて何らかの機能を果たすような、そんな存在でありたいと考えてきたからだ。

そうであるがゆえに、ビジネススキームとして、まず闘病ユニバースを構成する闘病サイトに何らかの利益が提供されるようなものをめざしたい。無償で闘病ドキュメントを作成公開してくれている闘病サイトに対し、リスペクトを何らかの形で具現化したい。そのことによって闘病ユニバースが今後ますます多様に豊富に成長し、闘病ドキュメント作成のモチベーションやコンテンツ品質が上がるようなことになれば素晴らしいだろう。あるいは「難病克服」など社会的プロジェクトにも寄与していきたい。そのためのファンドを作ることが必要だが、これには様々なプレイヤーが参加していただきたいと考えている。同時に、当然ながらプレイヤーにとっての参加メリットがしっかりあるような仕組みが必要だ。

まだ具体的に明かせる段階ではないが、その原理としては、TOBYOが闘病ユニバースのハブ機能を果たす中で、ユーザーのある種の行為からアテンションを生成し、そのアテンションをマネタイズする方向を検討している。非常に抽象的な言い方で申し訳ないが、これは決して奇を衒うものではなく、既に存在して稼働しているシンプルな仕組みを動かすことで実現できると考えている。

この秋、さまざまな方々とご相談しながら、以上述べたTOBYOスキームを実現させていくつもりである。どうかご期待ください。また、ご協力よろしお願いします。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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