米国HHS(保健社会福祉省)は、YouTubeに公式チャンネル を開設し、新型インフルエンザ予防キャンペーンの一環として公共広告コンテストを実施している。7月9日から8月17日までの応募期間に、広く一般からエントリーされた作品総数は240本で、そのうち予選通過したファイナリスト10本が現在公式チャネルに公開され、9月16日まで一般投票を受け付けている。投票の結果選出された優秀作品には、賞金2,500ドルと全国テレビ放映が提供されるようだ。上のビデオはファイナリストに残った作品のうちの1本。
また下のビデオに見るように、HHSのキャスリン・シベリウス長官自身がYouTube公式チャンネルに登場し、このコンテスト参加を呼び掛けている。賞金2,500ドルというのは少し安すぎるような気もするが、一般市民の予防意識を高め、おまけに公共広告素材を安く調達できることを考えると上手なやりかたである。先日のエントリで、医療の公共キャンペーンにマーケティングを応用することに少し触れたが、今後、マーケティングとコミュニケーションの専門スキルを医療の社会的キャンペーンに活用するケースは増えてくると思われる。
三宅 啓 INITIATIVE INC.