先日発売され大人気のiPhone。早速、このiPhoneに対応した医療情報サービスがリリースされ始めた。前のエントリーで紹介した“unbound medicine”は医療DBサービスだったが、iPhoneを端末に利用し、その優れたインターフェースを活かした本格的EMR(Electric Medical Record)システム“LivePractice”が早くも登場。“LivePractice”はWebベースの「オンデマンドEMR」を標榜するEMRシステム。非常にシンプルでロウコスト、しかもモバイルEMRの機動性を活かし、iPhoneの高品質インターフェースを活用できる。
診療記録や処方箋からエックス線写真やエコー映像までの各種データを、iPhoneのマルチタッチスクリーン上で操作できる。しかもデモンストレーション・ビデオに見るように、操作は非常にエレガントだ。
他に”LivePractice”は、患者自身によるオンライン患者登録、スケジュール機能、さらにテレメディシン(音声、ビデオ利用のリアルタイム遠隔医療)機能まで提供している。初期費用5,999ドル、月々の利用費は399ドル。
同様のサービスは今後どんどん増えるだろう。ちなみにこの”LivePractice”だが、患者側がWebサイトを訪問し、情報登録したり診療アポを取ったりできるところがおもしろい。つまりEMRのデータ入力を患者に代行してもらうところがユニークだし、またコストダウンにもつながる。さらに重要なのは、これを拡張していくとEMRと連動したPHRが、患者側サイトとしてすぐに開発できるところだ。
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