Patients 2.0

Patients2.0

先週は台風のため大阪で立ち往生した。帰りの新幹線が全面ストップとなり、やむなく大阪で一泊することになった。それでもかつての後輩と、久しぶりに楽しくビールを飲みながら語り合えてよかった。中之島界隈は高層ビルが立ち並び、すっかり景観が変わってしまい驚いた。

さて、昨日からサンフランシスコではHealth2.0カンファレンスが開幕している。今年は新たにPatients2.0というムーブメントが立ち上げられたようだ。これはサンディエゴの春季カンファレンスでキックオフされたムーブメントで、「ブランディング・ワークグループ、データ・ワークグループ、ペイシェンツ・ニーズ・ワークグループ」の三つのワークグループから成っている。Health2.0ではおなじみのジェーン・サラソーン=カーンがまとめ役をしているようだ。

なかなかユニークなムーブメントで、従来の患者会等とはだいぶイメージが異なるようだが、今更言うまでもなく、本来Health2.0の主役にして中心に位置するのは患者であるべきはずだ。しかしどちらかと言えば、これまでのカンファレンスでは患者は単独の主役としては登場していなかった。それがようやく「主役」として登場しようとしている。これはHealth2.0ムーブメントにとって大きな出来事だ。Patients2.0ムーブメントの今後に注目したい。

日本でも来月、第三回目となる”Health2.0 Tokyo Chapter”が開催される。昨夏、六本木ヒルズで開かれて以来、久しぶりの開催となる。その後、どんな新しいスタートアップ企業が登場しているか楽しみである。またこれは当方の勝手な希望だが、可能であれば何らかの形で「主役」の患者が登場して欲しいと思う。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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