dimensions(ディメンションズ)は、大きくディスティラーとXサーチの二つの機能から成っている。これまでこのブログで、何度かディスティラーのことは説明してきたが、Xサーチについてはあまり触れてこなかった。これは「Extended Search」(拡張検索)を短くして名付けたもので、TOBYOで公開しているTOBYO事典の機能を拡張したものだ。
TOBYO事典と異なるところは、検索結果をさまざまな条件でフィルタリングすることができる点である。たとえば「病名」で絞りこむと、特定病名サイトだけの検索結果を見ることができる。TOBYO事典は闘病ユニバースのバーティカル検索エンジンであるが、Xサーチはさらに細かく特定病名だけのバーティカル検索を可能にする。つまり、たとえば乳がん闘病サイト群だけを、フリーワードで検索することが可能である。
また「性別、年齢別、コンテンツ別、開設年別」など複数の条件で検索結果を絞りこむこともできる。ここでいうコンテンツとは、各闘病サイトが収録している情報のことであり、現在「日記、薬剤、検査、手術、医学、リンク、文献」などの項目からなっている。これらは闘病サイト収録時に、これらの情報がサイトにあるかどうかを観察して記録されたものである。ちなみに「医学」とは、患者が医師から説明されたり、調べたりしてサイトに整理した疾患情報等のことを指している。
このようにXサーチは、闘病ユニバースにある闘病体験ドキュメントを、多角的かつ詳細に検索する際に威力を発揮するエキスパート仕様の検索エンジンをめざしている。
三宅 啓 INITIATIVE INC.