猛暑来襲。暑い、熱い、あつい。
この暑さの中、DFC(Direct From Consumer)の開発に取り組んでいる。9月中にはアルファ版完成を予定。先週エントリで「ブログ・マーケティング」について考えてみたが、春先からDFCの仕様をあれこれ検討しているうちに、自然と当方なりのブログ・マーケティング観というものが次第に焦点を結びつつある。他のブログ・マーケティング関連サービスとはかなり違うものになるかも知れない。
これまで既に稼働しているブログ・マーケティング・サービスやツールを見ると、ウェブ上の流行現象の盛衰、伝播パターン、キャンペーン効果等をいかに時系列把握するかがテーマになっているケースがほとんだ。この点、医療においては消費財のようなファディッシュな流行現象というものは考えにくい。
だからDFCでは、時系列で複数ブランドの出現頻度をトレースするような必要はあまりない。また、関連ワードによって特定ブランドやプロダクトネームに対する好意度解析をするケースも多いが、DFCではこれもあまり重要ではないと考えている。医薬品、医療機器のプロダクトネームを「好き、嫌い」で評価してもあまり意味はないからだ。医療機関に対しては好悪評価の余地はありそうだが、これもよく考えるとさしたる意味を持つとは思えない。
こんなふうに考えてくると、DFCがめざす「ブログ・マーケティング」は従前のものではなく、かなり違ったものであることがわかる。また、将来は別にして、現在開発中のアルファ版は当面「医薬品名など固有名詞にかかわる文脈(出現状況、前後関係等)を可視化し、必要なファクトへ最短で到達する」ことを実現するツールである。
いずれ、「DFCが考えるブログ・マーケティング」というものをシンプルに明確化することになるだろう。
三宅 啓 INITIATIVE INC.