機は熟した。ソーシャル・メディア・マーケティング。

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連休も終わり、今日からまたいつもどおり街は動き始めた。当方、仕事をしながら中途半端に休んだので、連休明け早々、なんだか疲れが出てきたような気がする。細野さんや岡本太郎からエネルギーはもらったのだが、週明けからミーティングの予定が狂ったりもして、調子よくない。今日など、帰ってワインなど飲んでぐっすり睡眠を取りたいところ。

ここのところ、やはりdimensionsに力を入れて取り組んでいる。一方ではバグフィックスなどシステム修正の山をこなさなければならないのだが、やはりこのサービスに関してどんなパーセプションを作り上げるかということが問題だ。そしてソーシャル・メディアの時代というフォローの風を生かしつつ、どう「リサーチ・イノベーション」へつないでいくかも重要だ。「リサーチ・イノベーション」については、2月にこのブログにポストした三篇の論考エントリが理論的支柱になるだろう。

一方、先月、広告業界では電通が「ソーシャルメディアを活用したマーケティング分野のソリューション開発」として「ソーシャルメディア上の声を『傾聴』し、企業のマーケティング戦略に活用する『ソーシャルリスニング』のソリューション手法=Sora-lis」を発表し、博報堂グループはソーシャル・メディアをテーマとするグループ横断組織「博報堂DYグループ・ソーシャルメディア・マーケティングセンター」を発足させた。

このようにソーシャル・メディア・マーケティングへの関心が高まってきたことは、これからデビューしようとしているdimensionsにとって願ってもないことだ。数年前、ブログ・リサーチのブームが起こりながらも、その後あまり話題がなかったような気もするが、今年に入ってエスタブリッシュメント企業社会でソーシャル・メディアへの関心は一気に高まっている。ほんの二三年前まで、本気で「誰が書いたかわからないブログなんてものに資料価値はあるのかね?」などと言われたわけで、ここへ来てようやくdimensionsなどの新システムが受容される環境が整い始めた。

先に「どんなパーセプションで行くか」ということが課題だと書いたが、それも一からソーシャル・メディアの重要性を説明する必要はなくなってきているので、負担はかなり減ってきている。たとえば電通の「ソーシャル・リスニング」など、まさに当方のdimensionsの発想と同じものである。当初計画では今年の年頭から稼働するはずだったdimensionsだが、開発は大幅に遅れてしまった。しかし時代の風ということを考えると、この遅れもそんなに悪い話でもないかもしれない。機は熟した。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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