昨年から、ヨーロッパでも、米国Health2.0ムーブメントに呼応する動きが散見された。今月12日(つまり今日)オランダはアムステルダムで、最初の「Health2.0アンコンファレンス」が開催される。「アンコンファレンス」とは「コンファレンスほど大がかりではない、小規模でカジュアルな集まり」のことで、ここ数年シリコンバレーで多数開催されている。そう言えば米国のHealth2.0も、一昨年暮れから昨年春ごろに何回か開催されたアンコンファレンスを母体として、ムーブメントとしての陣形を固めてきたのだ。
このアンコンファレンスの公式ウェブサイトも、急遽”NING”で立ち上げられた。オランダと言えば、EUの中でも先進的な医療ITシステムを構築していることで知られるが、米国と比べると「国営医療」色の強いEU圏で、どのようにHealth2.0が解釈され実行されようとしているのか、非常に興味深い。
さて、ヨーロッパへ広がったHealth2.0だが、次はやはりアジア、それも日本だ。実は先日、ある集まりの席上、この夏ごろに「Health2.0 in Japan」を開催しようという話が出た。ぜひ実現したいものだ。初回ということもあり、今回のアムステルダムのようなアンコンファレンス方式が参考になりそうだ。
三宅 啓 INITIATIVE INC.