来春Health2.0コンファレンスのアジェンダ決定


(上のビデオクリップは前回Health2.0コンファレンスで上映されたHealthcare.comのもの)
今年2007年は何といっても、「最初のHealth2.0コンファレンスが開催された年」として銘記されるべきだろう。2004年前後からブレイクし始めたweb2.0に触発され、医療改革まで視野に入れた新しいムーブメントとして、Health2.0がその姿を現したのが今年2007年であった。そして、早くも次回コンファレンスが来春3月3日-4日の両日、ウェスティング・サンディエゴ・ホテルで開催されることが発表された。
このコンファレンスの正式名称は「Health2.0 Spring Fling“Connecting Consumers & Providers”」。今後、Health2.0コンファレンスは春と秋の二回開催されるようで、正式のアニュアル・コンファレンスは秋に設定されている。したがって今回のコンファレンスには、「Spring Fling」という言い方がされている。まず第一日目だが、午後から次のメニューが予定されている。

  • Health2.0コンソーシアム
  • アンコンファレンス
  • パーティー

「アンコンファレンス」とは、数年前からシリコンバレーで盛んになっているカジュアルな少数グループの会合。この秋開催されたHealth2.0コンファレンスも、昨年末から今年春にかけて開催されたアンコンファレンスが母体となっている。ところで、第一日目は何か大雑把なスケジュールという感もするが、今回のカンファレンスは第二日目がメインになっているようだ。二日目は次のようなアジェンダが発表された。

  • ウエルカム&イントロダクション
  • パネル「Health2.0のユーザー・エクスペリエンス」:消費者視点
  • パネル「消費者と医療提供者を接続する」
  • ランチ実験「デザイニングHealth2.0」
  • パネル「ヘルスケア諸団体2.0の接続」
  • リアクターパネル「Health2.0」:ユーザー・エクスペリエンスの未来は?
  • クロージングパネル「サマリー、終了、秋の予告&カクテル」

「ランチ実験」というのがよくわからないが、これはAppleなどのPCや周辺機器のデザインで名声が高いデザイン・ファーム「IDEO」が演出する実験イベントのようだ。さらに、それぞれのパネルにはエスター・ダイソンをはじめ豪華メンバー多数が名を連ねている。

日本でもこのようなコンファレンスが開催できたら素晴らしいだろう。せめてアンコンファレンスでも開けないものか。しかし、カンファレンスよりも、Health2.0のサービス実体が一つでも多く出現するほうが今は重要だ。TOBYOはいよいよ来年ローンチするが、多数のHealth2.0サービスが登場してほしいものだ。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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