米国の医療SNSは百花繚乱の状態だが、その中でも“SpineConnect”は脊椎外科医に対象者を限定したSNS。一昨年の秋にローンチして以来、現在では登録医師数は全世界で800を越すと言う。脊椎関係外科医師の現状から見て、この800という数が多いのか少ないのか、筆者には判断がつかないが、サイトに掲出されたコメントによれば順調に登録医師数を伸ばしているらしい。
“SpineConnect”が目指しているものは
・知識の共有
・治療の新しいやり方の開発
・脊椎医療における最大難問への取り組み
・技術的ソリューションの創造
SNSとしての目新しさと言う点では特筆すべきものはない。だが、脊椎外科という特定分野と、医師の医療現場における実践的ニーズに焦点を絞っているところが潔い。
専門的な知識・情報に着目するのか、それとも同業者同士のおつきあいネットワークに着目するのかで、当然そのSNSの作りも雰囲気も変わってくる。これまでの医療SNSを見ていると、この二つの方向性を折衷したようなものが多いと感じていた。言うまでもなく、いずれかの方向性を明確に打ち出したほうが、差別化の点でもアドバンテージがあることは明白だ。
今後、この”SpineConnect”のようなSNSが、他の専門特化分野でも出現してくるような気がする。