これまでこのブログで、OrganizedWisdomからHealthLineまで、海外の新しい医療情報サービスをご紹介してきました。これは今後も徐々にご紹介していくつもりです。しかし、これら新しいタイプの医療情報サービスをなんと呼べばよいか、実は迷いがありました。とりあえず、「新しいWeb医療サービス」とでも呼んでおこうくらいの気持ちでしたが、どうもピタッとこないような違和感が常にありました。「eヘルス」と呼んでもよいのですが、「いまさら感」があり、その上この言葉に付着したWeb1.0のイメージをぬぐい去ることができません。
昨年暮れごろから、主として米国のブロゴスフィアで「Health2.0」という言い方を数多く目にするようになりました。当然Web2.0登場を受けて、医療分野でこれに呼応する意味がこめられています。でもこれも最初見たとき、違和感がありました。「なんでも2.0ですますなよ」という反発でしょうか。「ハイプのお先棒を担ぐのはいやだ」という気持ちもあったでしょう。
しかし今年になってある朝目覚めてみると、突然ふと「Health2.0でいいじゃないか」という思いが去来しました。(笑)。「全然、問題ない」、「これをむしろどんどん日本で言ってやろう」、「日本医療が制度疲労を起こしていることは誰もが指摘している。Webでのサービスのみならず、これから構想される新しい医療をHealth2.0と総称すればわかりやすい。」 等々、いろんな想念が連続して湧き起こってきました。
ということでとりあえず、従来のeヘルスとは違うWeb2.0の特徴を備えた新しい医療情報サービスを、今後「Health2.0」とこのブログでは呼ぶことにします。現在開発中のTOBYOは、まさにHealth2.0を目指す具体的な挑戦の一つです。
早速、Health2.0のビジュアル・イメージを作ってみました。
三宅 啓 INITIATIVE INC.