雨のdimensions

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なんだか昔の歌謡曲みたいなエントリタイトルだが、終日雨。雨の中をミーティングに出かけたが、雨のためでもないだろうが道を間違え右往左往。目的地に遅れて到着。失礼。

dimensionsについてディスカッションをおこなったが、いくつか重要な「気づき」をいただいた。dimensionsでは病名ごとに闘病ドキュメントを薬品、治療法、機器、医療機関の四つの次元に分けて分類しているが、これではある意味、患者体験の全体像が分解寸断されていることになる。つまり、患者体験の連続した全体像をコンパクトに再構成する必要があることに気付かされたのだ。感謝。

ではこれをどうやって実現するかだが、dimensionsの基本仕様は変えずに、オプションメニューとして追加することになる。具体的にはオーダーを受けてターゲット病名を決め、限定した病名のデータだけを対象に二次加工をおこなう。データ処理だが、エントリ日付から時間軸を構成し、すべての次元のマーカー(キイワード)をマッピングしていくようなことになるだろう。大雑把だがそんなイメージだ。今後、細かく詰めていく。

dimensionsは基本的にリスニング・プラットフォームであり、単体で高度な分析結果を出力するものではない。ただし日本最大の患者体験DBであるから、そのロウデータを二次加工・三次加工してさまざまに出力したいという要望もあるだろう。お客さんによっては、現状仕様よりももう一段上のデータ処理を求められることもあるだろう。それに対して、オプションメニューで柔軟に対応したい。

また特に収録サイト件数の多い病名については、外部パートナーと協同し、その病名に限定したサービスを研究開発することもあるだろう。たとえば「乳がん」に限定した患者体験の研究プロジェクトや特化型調査サービスの開発などがあるだろう。少し前に、ウェブ上で闘病ドキュメントを公開している人だけを対象とする患者パネル構想に触れたが、これもおそらく新サービスの研究開発と同時に、その病名パネルを作っていくようなことができればよい。

まだまだ熟慮し、越えなければならない山は多いが、目前の山から一つ一つ片付けていくだけだ。ようやく私たちのdimensionsは、さまざまな方々から具体的な注文や感想をいただく段階まで来た。「やっとここまで来たか」という思いもあるが、やはり「これからだ!」という気持ちのほうが強い。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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