先週から体調を崩し、週末は完全休養にあてた。8月に入って暑さは相変わらずだが、昨日は午前中、雷と共にかなり激しい雨が降りなんとなく涼しかったが、今日は朝から暑い。
昨日からクリステヴァの「ハンナ・アーレント」(ジュリア・クリステヴァ、松葉祥一他訳、作品社)を読む。実は私たちが起業する際、ハンナ・アーレントのある著作から社名のヒントをもらったこともあり、以来、ずっと関心をはらってきた思想家である。この本はメラニー・クライン、コレットと合わせた三部作のうちの一作であるが、クリステヴァの執拗にして明晰な探求には舌を巻く。しかし、クリステヴァの原作読解が容易ならざるものだろうことは推測できるのだが、それにしても翻訳文がひどすぎるのではないか。機械的な直訳に辟易した。
NHKニュースでは、指揮者の小澤征爾氏が食道癌闘病から復帰したと報じていた。リハーサルでチャイコフスキーの弦楽セレナーデ・ハ長調を指揮する姿が紹介されていたが、そういえば日本では毎年約60万人が癌にかかっている。そのうちおよそ四分の三は60歳以上の高齢者。逆に20歳代-40歳代の比率はわずか8%で、その実数は約5万人。今後、日本社会の高齢化が進むにつれ、高齢者癌患者も増えていくことが予想される。
先月からDFC開発に突入している。9月中にはアルファ版を完成させる予定だが、この夏は休みなしでこれに集中することになりそうだ。とにかく世界初の患者体験ファクト・ファインディング・ツールであるからチカラが入る。熱い夏になる。
三宅 啓 INITIATIVE INC.