B2Bモデルへのチャレンジ

B2B_BlackSwan

昨日エントリで医療ウェブサービスをターゲットから考えてみた。やや悲観的な論調になってしまったのは、単に当方の痛風発作のせいと考えていただきたい。実のところ楽観も悲観もなく、ただ現実の諸相をできれば直視したいとの思いしかない。それに楽観とか悲観とか言ってみても、あるクリティカルポイントで画然と区分されているわけでもない。そこには楽観から悲観に至るある種の連続体があるだけである。

TOBYOがターゲット問題の困難からフリーハンドを持つと考えているのは、TOBYOがB2Cだけに依存する事業ではなくなっているからだ。TOBYOは闘病ユニバースの全ての闘病体験を可視化するプロジェクトであり、その意味では闘病ユニバースのインフラツールを目指している。だがそれと同時に、新たにDFCプロジェクトへと進み始めたTOBYOはB2Bの領域へと歩を踏み出そうとしている。

これまでTOBYOは広告、SEO、そして広報さえも何一つ実施してこなかった。これも結果論になるが、それらコミュニケーション活動によって大々的な集客をはかろうなどとあまり考えることもなく、ただひたすらデータ・アグリゲーションのみに集中する2年間を過ごしたことで、ある時点から新たにB2Bの方向性が前方に開けはじめたのである。

もちろん、TOBYOは一人でも多くの闘病者に利用してもらいたいと考えている。だが、社会に広く浸透するためには時間がかかるとも考えている。ではその間、存続するためにどうするか。広告モデルをはじめさまざまな手段があるはずだが、私たちは結局のところB2Bが最も現実的な選択肢であると判断したのだ。だがやがて、TOBYOにとってB2Cの方向性が今よりももっと明瞭になってくるはずだ。まず先行するのはDFCというB2Bモデルだが、その次はきっとB2Cを立ち上げるときが来る。つまり将来のTOBYOは、CとBを仲介するような立ち位置で、これまで医療分野ではまったく存在しなかったような社会的なデータ環流システムを創出することになる。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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