YouTubeやFacebookなどソーシャルメディアを活用し、消費者とのコミュニケーションや医療情報発信に注力する米国病院が増加している。米国主要病院150のソーシャルメディア利用実態は以下のとおり。
- YouTube Channels:106病院
- Facebook Groups:64病院
- Twitter:47病院
(Found In Cache “Hospital Social Network List“)
やはりYouTubeで映像情報を配信する病院が多いようだ。この場合、病院所属の医師紹介、先端的医療技術や疾患情報の配信などが一般的だが、上にあるMayoClinicのビデオ「Patient Stories」のように、患者が自分の体験を語るビデオも増えてきている。一般の消費者からすれば、この病院でどんな治療が受けられるか、実際に体験した患者の口から聞くのが一番わかりやすく説得力もある。今後、このような患者体験ビデオ配信が増えることは間違いないだろう。
ソーシャルメディア活用のメリットは、なによりも手軽でコストが安い点だろう。これまで何回も指摘してきたが、日本の病院の場合、まずそのウェブサイトが非常に貧相で魅力に乏しい。消費者に役立つ情報も少なすぎる。「予算もない、人材もいない」という言い訳はあちこちできくのだが、実はコミュニケーション・マインドの欠如が問題なのではないか。本当に消費者とコミュニケーションする意欲があるのなら、手軽で安上がりのソーシャルメディアの活用を明日からでも検討してはどうだろう。
三宅 啓 INITIATIVE INC.