twitterで禁煙!: qwitter

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昨春あたりからブレイクし始めたtwitter。その後、さまざまな使い方が開発されたが、医療用のサービスはなかった。ようやく禁煙サービスが登場した。qwitterはtwitter上で独自の書式を使うことによって、禁煙関係のデータを蓄積してくれる。まず、毎日の喫煙本数の記録であるが、次のような書式をtwitter上で使う。

@iquit 3

これで「3本喫煙」が記録できるわけで、一日の合計は自動的に毎日カウントしてグラフ表示してくれる。また「今日は予定通り5本に抑えられた」、「うーむ、タバコ吸いたいなぁー」などの感想は、同じ「@iquit」のあと半角スペースを空けて数字ではなく文字から入力すれば記録できる。蓄積された禁煙記録はtwitter上で友人や家族と共有できるので、応援や激励をもらえて禁煙継続の励みとなる。

このように手軽に日常生活の記録が付けられるtwitterだが、日本でも米国でも、これを健康管理や闘病記録に利用する例はまだあまり聞いたことがない。たとえば闘病記にtwitterを利用する場合、「きちんとした分量の日報を記録する」というよりも、「短いセンテンスで、飲んだ薬剤や体温などデータ、食事メニュー、そしてその時々の短い感想をスピーディーに記録できる」というメリットがある。重篤な病気などでは、むしろtwitterのほうが闘病者に簡便で優しい記録方法かもしれない。この場合、たとえば薬剤、検査、食事メニューなど、情報内容を書式で定義しておけば、より一層入力を容易にすることができる。

またtwitterベースのリアルチャットも可能だし、ネット環境のない病室から携帯でアクセスすることもできる。そしてもう一つ重要なのは、twitterが簡易SNSとして、家族や友人の間で利用できることだろう。無料で、自分たち専用の闘病SNSを構築して、PC、携帯などから、いつでもどこからでも利用できるのだから、これは強力な闘病ツールとなるはずだ。

twitterのようなシンプルで小回りが利き、おまけにコストフリーのツールこそ、これから医療サービスに活かしていくべきだろう。そう考えると、従来の「医療情報サービス」は、あまりにも重厚長大、過剰機能、過剰コストではなかっただろうか?。発想を根本的に変えなければならない。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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