昨日に続いて、Health2.0コンファレンスで発表されたビデオの紹介。このiMedixのビデオは、コンファレンスで発表されたSNS部門のプレゼンビデオの中で、最も評価が高かったと主催者のマシュー・ホルトは述べている。イスラエルのテルアビブを本拠に昨年初め設立されたiMedixについては、昨年暮れにこのブログで紹介済みだが、リアルチャット機能ベースの患者SNSというユニークなサービスを提供している。
久しぶりにこのサイトを訪問してみると、新たにトップページに「Ask Our Community」というコーナーが開設されているのが目につく。「ユーザーの質問に患者コミュニティが答える」というスタイルが、かなり強調されてきているようだ。このビデオでは、ユーザーの質問がどのように解析されて最もマッチするアンサーが表示されるか、iMedixの内部技術を紹介している。amazonで使われている協調フィルタリング技術を応用したtrusera などもそうだが、今後の患者SNSは汎用SNSにはない特化型機能をめぐる競争になることは間違いない。
だが、医療上の問題に患者が答えることの難しさもある。iMedixでも「患者の回答は医療者によるプロフェッショナルな見解ではない」という主旨の警告が表示されている。
三宅 啓 INITIATIVE INC.