米国マンハッタンリサーチ社が医師と情報技術に関する調査レポートを発表したが、その中で医師SNSの現状に触れているのが注目される。
同レポートによれば「医師SNSに参加しているか興味を持つ」と答えた医師は60%であり、後の40%は「興味がない」としている。また、既に医師SNSに参加している医師プロフィールの傾向として、同レポートは次のように報告している。
- プライマリケアの医師
- 女性
- PDAか携帯電話を所有
- 診療中あるいは診療の合間にオンライン接続
- 医師平均年齢よりもやや若い層
以上の中で、「女性」が医師SNSの中心メンバーであるとの結果に特に注目が集まっている。これは従来まったく知られていなかっただけに、その原因について、さまざまな仮説が出されているようだ。
米国の医師SNSは2007年ごろから多数の参入があったが、現在では実質的にSermoとMedscape Physician Connectの「二大SNS」独走状態になっている。どちらも公称会員数は約10万人だが、両者のダブリ会員数やアクティブ会員数は不明。SNSをはじめコミュニティサービスの評価指標は、単なる会員数よりもむしろアクティブ会員数やその運動量であるが、その辺り、米国を代表する二大SNSの実態はまだ公開されていない。
三宅 啓 INITIATIVE INC.