TOBYOアルファ版の開発状況

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もともとこのブログは、タイトルにもあるように、新サービスTOBYO(「トービョー」と読む)の開発プロセスをリアルタイムで公開してしまおうという主旨で作ったものです。しかし、当のTOBYO開発の話はとんと出てこず、どうやら医療Webサービスや医療IT周辺の動向などばかりに焦点が移ってきてしまった感も無きにしも非ず。というか、ほとんど「医療ITレビュー・ブログ」化してきたかもしれませんね。

さて肝心のTOBYOですが、今月始めにもお知らせしたように、現在アルファ版を準備中です。そして、とりあえずこのサイトのトップページに「予告看板」を置いて、サービス概要を予告してみました。

TOBYOは「闘病体験の共有」をコンセプトとして、「看板」にもあるように

・闘病記を探す
・闘病に関する事柄、事実を調べる
・闘病情報を整理する

「探す、調べる、整理する」、この三つの基本機能を提供するサービスです。それぞれの機能を具体的なイメージとして理解してもらうために、図書室、レファレンス、デスクという「場所」のメタファーを使用することにしました。これはシニア層の方々にいかにわかりやすく使ってもらうかを考えた末に、選択したスタイルです。

TOBYOには三つの場所があり、それぞれの場所には闘病情報を利用するいくつかのツールがある」というふうに全体像をイメージしてもらえれば、と思います。また個々のツールにも「事典、ブックシェルフ、フォルダ」など具体的なイメージで把握できるメタファーを設定しました。

しかし、本当はこのようなメタファー設定は次善の策だと考えています。もともとWebで実現される新サービスは、リアルに存在する何かに言い換え置き換えることが難しいものです。「何々のような・・・・」みたいな説明では、帯に短し襷に長しということが常につきまとうからです。ですが最終的にはシニア層に使ってもらうことを考え、具体的なイメージを設定したほうが良いと判断しました。

サイト内部の動線についても、開発スタッフ内でさまざまな議論がありましたが、結局、もっとシンプルに整理する方法もあるのに、あえて「三つの場所」へ繋ぐような動線を選択しました。これもユーザーの「わかりやすさの優先」をクライテリアにしたためです。

ともあれ、なんとか四月中にはアルファ版公開までこぎつけたいと考えています。「三つの基本機能」からなるTOBYOですが、コアになるのはやはり「闘病記を探す」機能です。「闘病記図書室」にはアルファ版公開時点で、約2千数百のWeb闘病記サイトを収録公開する予定です。

現在、日本でWeb闘病記がどれくらいの数存在するかは、われわれも正確には把握し切れていません。日々、どんどん新しいサイトがオープンしている一方、閉鎖するサイトも相当数あるので、Web闘病記サイト数自体は変動しているわけです。

もちろんUGCあるいはUGMなどソーシャルメディア一般に言われることですが、Web闘病記もまた、そのクオリティは玉石混淆状態です。その中からいかに質の高いもの、信用できるものを選び、ご紹介できるかが最大の課題です。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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