2万人の闘病体験

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なんとか来週中にはTOBYO収録の闘病サイトは2万件になるはずだ。これで日本ではじめて2万人が体験した医療事実が可視化され、さらにそれら事実によって「日本医療の現実」が可視化されることになる。日本では医療機関ごとのアウトカム(治療結果)データはほとんど公表されていない。仮に公表されていたとしてもそれは医療機関側の勝手な基準にもとづくデータであり、他の医療機関と比較することはできず、結局、消費者の医療選択にほとんど役立っていない。

アウトカムデータだけでなく、日本では「医療情報過多における医療情報飢餓」という奇妙な事態が起きている。書店には多数の「病院ガイド」本が並び、ネット上にはあふれるほどの「医療情報」がありながら、肝心の医療選択のために必要な具体的データは手に入らないのである。そのため、これまで日本の消費者は病院選択一つとってみても、身内や知人などの狭いクチコミ情報に頼らざるをえなかったのである。

TOBYOが収集した闘病体験は一般論や建前理念などではなく、どれも生身の患者自身が実際に体験した「切れば血の出るような事実」である。とにかくこれら「2万人が体験した事実」を実際の医療選択に活用していただきたい。 続きを読む