様々なる闘病サイト: 精巣癌と闘うオカメインコ?

OkameInco

「ネット上のすべての闘病体験を可視化し検索可能にする」。これがTOBYOのプロジェクト・ミッションだが、少しづつ可視領域拡大を進めており現時点で2万7千サイトまで可視化できている。ネット上にゆっくりと自然発生的に形成されてきた闘病サイト群をひとつの仮想コミュニティとみなし、私たちはこれを「闘病ユニバース」と呼んできた。三年前、TOBYOプロジェクトがスタートした時点で、闘病ユニバースの規模をおよそ3万サイトと推定したが、この数字で行けばすでにTOBYOは闘病ユニバースの9割を可視化したことになる。

だがここまで来てみると、闘病ユニバースの規模は当初推定よりも少なくとも一回りは大きいような気がする。そしてまだ膨張の途上にあるものと思われる。日々、闘病サイトは新たに生成されており、その旺盛な活動は今のところ衰える気配はない。もちろん、ひっそりと消滅していくサイトもあるのだが、それを上回る新サイト群が続々と登場している。これらのサイト群を仔細に観察してみると、ウェブに同病者の連帯を求め、相互リンクで結び合い、緊密なコミュニケーションを取ろうとするグループと、いかなるリンクも張らずに超然と孤立することを選ぶグループがあることに気づく。 続きを読む