春よ来い

Spring2011

三月の声を聞いても寒さは厳しい。日差しはもう春めいているのに風は酷く冷たい。アンビバレントな天候だ。当方プロジェクト開発の進みようは、まるで最近の天候さながらである。

dimensions開発は昨年末に基本プログラム開発を終え、その後、年初からデータ処理とバグフィックスに取り組んできた。特に拡張検索エンジン「Xサーチ」の実行スピードアップが問題だったのだが、これもなんとか乗り越えられそうだ。TOBYOで公開している現行「TOBYO事典」とは違う検索エンジンをdimensionsでは採用したが、このことが災いしたか、期待したスピードが出ずに四苦八苦していたわけだ。

また、これまでTOBYO本体は米国、dimensions開発環境はシンガポールのクラウドを使ってきており、どうしてもレイテンシの問題があったのだが、今月から東京のクラウドが使用可能となったので、これでずいぶん助かった面もある。昨夏amazonの渡辺さんにお会いしたとき、日本でもEC2をリリースする予定とうかがったが、今月からこれが実現されて当方にとってはありがたい。

だがこれら問題も、dimensionsのような、まったくこれまで存在していないサービスシステムの開発にはつきものだと割り切っている。そして一方では、この間、同時並行で市場開発および用途開発に関連して「アンバンドリング、リサーチイノベーション、主観的事実把握」のようなビジョン・方向性・アイデアなど収穫も少なからずあったと思う。 続きを読む