e-Patient Revolution


先月ポストしたエントリ「参加型医学(Participatory Medicine)」で、最近米国で脚光を浴びる機会が多い「参加型医学」と「e-Patient」のことを取り上げた。これまで日本でも「患者中心医療」などの言葉はあったが、はっきり言わせてもらうと単なるスローガンに終わっていたと思う。言葉だけで患者を持ち上げながら、実体はなんら変わるところのない従来医療。そんなトリックは患者からとっくに見破られていることを、医療者は早く気づいた方が良い。

ところで参加型医学ムーブメントを担ってきた「e-Patients.net」 が中心となって、今月26日-27日、フィラデルフィアで「e-Patient Connections 2009」 と題されたコンファレンスが開催される。そのPRビデオが公開されたのでご紹介したい。

「革命」という文言にはいささか食傷するが、今後、医療の参加者としての患者の役割は増えていくに違いない。たとえば、患者が自分の闘病体験をドキュメントにまとめ上げ、ネットで公開する利他的行為なども、その「参加」の一つの形態であるだろう。TOBYOプロジェクトはそのような「患者参加」をエンパワーすることをめざしている。

三宅 啓  INITIATIVE INC.