「いったい現実を把握している者はいるだろうか?」

まったくの偶然であるが、「『患者体験』を映像と音声で伝える:「健康と病いの語り」データベース(DIPEx)の理念と実践」と題するDIPEx関係者による「論文」があることをはじめて知った。(「情報管理」2008,Vol.51 No.5 JST)

この「論文」中に、現在準備が進められている「健康と病いの体験のデータベース」DIPExと対比的にTOBYOのことが言及されている。「『TOBYO』(http://www.tobyo.jp)は、約4,000の闘病ブログが登録されているポータルサイトで,病名のほか,治療法や患者の性別や年齢などの条件でブログを抽出できる検索機能がついている。」(p308)と紹介してくれている。まず、「ポータルサイト」などと一度も言った覚えはないのだが、とにかくどのように誤解する自由もあることは認める。だが「ポータル」など、一体いつの時代のことなのか?
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