2008/09

TOBYOの闘病サイト収録数9000へ

2008/09/18 木曜日 - 21:33:17 by 三宅 啓

TOBYO_Children525

暑い夏をのりきっていささか疲れ気味だが、今日になって「闘病者の新しい情報共有ツール=TOBYO」は、収録病名数534、収録闘病サイト数9000に達した。収録サイト数の病名別分布を眺めると、やはり全体としてロングテール状になっており、ヘッド部分の高さとテール部分の長さがますます伸張してきている。それに対して中央部のボディーだが、これはヘッドとテールの伸長に比べると増加分は少ない。ここが今後の課題となるだろう。

先日のエントリでも触れたように、TOBYOの当面の目標収録サイト数は1万で、これが達成された時点で「量から質へ」とサービス拡充の焦点を移動させていくことになる。だがもちろん、テール部分やボディ部分に位置する病名のサイト収録は、今後も継続していかなければならない。TOBYOというツールは、「一定の量的蓄積を、それに対応する質的なサービスへ変換する」というきわめてシンプルな考え方で作られている。だからわれわれは、「1万サイトという量的蓄積を、それに見合う質をもったサービスへ変換する」ということだけに当面は集中し、取り組むことになる。 »もっと読む・・・ »

医療情報システムと国民医療

2008/09/19 金曜日 - 21:52:57 by 三宅 啓

一昨日のエントリ「医療情報システムの三つの顔」に対して、ganfighterさんが各システムの英語定義を翻訳してくださった。あらためて感謝しておきたい。またynbさんから、各システムの定義について素晴らしい考察をしていただいた。これも感謝しておきたい。なるほど、「データの網羅性」という基準を立てると各システムの差異は一層明確になるはずだ。その際、たしかにEMRは医療現場に一番近いシステムであるだけに、最も広範な「データの網羅性」を持つことになる。かたやPHRは、患者に最も近いシステムとして「患者自身による訴えの記述」までをカバーできる。そうなるとEHRが中途半端な立場に立たされそうだが、ynbさんが言われるように、そのデーターカバレッジは「パブリック」という観点から限定される可能性は高いだろう。だが、そうなるとEHRの経済的基盤はどうなるのだろうか。 »もっと読む・・・ »

歴史は二度繰り返すのか?

2008/09/22 月曜日 - 20:46:37 by 三宅 啓

先月も取り上げたが、この間ナンバーワン医療ポータルをめざしてきたRevolutionHealth社の失敗がますます明白になってきている。同社CEOスティーブ・ケース氏はどうやら本気で企業売却に乗り出しているようで、すでに従業員の大規模なレイオフが始っている。しかし、昨年春にサイトオープンして以来、わずか1年半のことであり、その「あまりにも短すぎる挑戦」をめぐって議論が起きている。

まず、ドットコムバブル時代のDrkoop社など「先例」との類似を指摘する声も多いが、やはり「打倒WebMD」をあまりにも急ぎすぎ、無理な企業買収の頻発などが結果的に足を引っ張ったとの見方が一般的であるようだ。スティーブ・ケース氏にはそれなりの目算もあったのだろうが、それにしても10年かけて首位医療ポータルの座を築いてきたWebMDに対し、ゼロから短期勝負で簡単に抜き去ることができるという考え方自体が、あまりにも医療情報サービスというものをなめすぎていたのではなかったか。 »もっと読む・・・ »

「リアルの補完物」からの飛翔

2008/09/24 水曜日 - 22:09:01 by 三宅 啓

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RevolutionHealthの失敗に端を発し、先週から米国ブロゴスフィアで始まった「Health2.0論争」だが、収拾するどころか一層燃え広がる気配である。論点は徐々にHealth2.0のビジネスモデル問題へと移動しつつあるようにも見えるが、これはいくら議論しても仕方ないかもしれない。とにかく誰が見ても納得できる成功事例が出現するまでは、どんな仮説でも主張できるからである。アイデアを持っている人間は、議論のためにそのアイデアを検証するよりは、現実にそいつを実行すべきだろう。 »もっと読む・・・ »

Health2.0企業の基本条件: 啓蒙から参加へ

2008/09/25 木曜日 - 22:05:26 by 三宅 啓

米国のHealth2.0論争はまだ続いているが、では結局のところ、Health2.0企業が成功する条件とは何なのだろうか。改めてこんな風に問題を立ててみると、今やその結論はきわめてシンプルな形で提示できるような気がする。このブログも、この問いに答えを見つけるために延々と書いてきたわけだが、ああだこうだと書き散らかしているうちに、いつの間にか問題は収斂してきている。 »もっと読む・・・ »

消費者の医療参加を促進するTOBYO

2008/09/29 月曜日 - 21:51:50 by 三宅 啓

日に日に涼しくなり、早くも9月が終わる。そして10月には、われわれのTOBYOの収録闘病サイト数がやっと1万件に到達する。これもひとつの通過点に過ぎないが、これでようやく、ある程度まとまった闘病情報の量的確保ができたことになる。

まずは、この1万件の闘病サイトのバーティカル全文検索サービスを10月中に公開したい。夏前から検索テスト運用をおこなってきたのだが、リソースの限界をはじめいろいろと問題があり、全面公開するまでに予想外の時間を要した。細かなことを言うときりがないが、いくつか新しい試みを採用することで局面を乗り切るめどが立った。 »もっと読む・・・ »

エスター・ダイソンとHealth2.0

2008/09/30 火曜日 - 22:11:37 by 三宅 啓

Esther Dyson

先日、OrganizedWisdomのCEOユニティ・ストークスがエスター・ダイソンにインタビューしているエントリがOrganizedWisdomBlogにポストされたが、これは興味深いものであった。言うまでもなくエスター・ダイソンは米国IT業界きってのビジョナリーであるが、Health2.0ムーブメントとの関係も深く、昨年のHealth2.0コンファレンスでは掉尾を飾る講演をしている。のみならず、PatientsLikeMe、23andMe、Medstory、そして最近ではOrganizedWisdomにも出資し各社の経営ボードメンバーとなっている。 »もっと読む・・・ »