メモランダム2:一点集中、全面展開

涼しい秋風が吹き始め、夏も終わりである。夏の疲れが出てきたのか、どうも体調が良くない。ここはしっかり休むべきなのだろうが、TOBYOの現段階を考えるとそうもいかない。

前回のエントリーで、われわれが考える新医療情報サービスの基本前提みたいなものを考察した。これらの問題を考える際に、いつも話題になるのは「なぜ、日本ではインターネットを使った新しい医療サービスが出てこないのか、成功しないのか」ということである。これについてはこのブログでも何回か考えて来たのであるが、結局、日本医療をめぐる妙に権威主義的で硬直した制度文化や言説空間が問題になるのではないか。つまりビジネスアイデアやモデルうんぬん以前に、その業界土壌自体が固く貧しいという現実が立ちはだかっているのだ。だとすればおおまかに言って、ビジネスプレイヤーが取るべき態度は二つに分かれる。すなわちそれらの業界土壌に適応するか、それともその土壌を作り変えるかである。 続きを読む