「同質化」を越えて行く発想

NYC_MindSpace

ニューヨーク市保健局はこのほど、最大手SNSであるMySpace.comに10代の若者を対象とするキャンペーンサイト「NYC TEEN MINDSPACE」  をローンチした。欧米では若者のマスメディア離れが急速に進んでおり、マスメディア中心の従来型キャンペーンではターゲットにリーチできないとの判断から、SNS中心のキャンペーン展開に踏み切ったようだ。

このサイトでは、クイズやゲームを用意したりキャラクターを設定したりして、若者が気軽に楽しみながら健康情報を利用できるような工夫をし、特に「うつ、ドラッグ、暴力」など、ニューヨーク市の若者が直面している問題に取り組んでいる。

ところで、なぜこのニュースを取り上げたかというと、新しいヘルスケアのサービス開発を考える際、この「ティーンエイジャー」という層が、これまでほとんど無視されてきたのではないかと思ったからだ。たしかに医療に対するニーズは、一般に高齢者ほど高まるだろうから、自然とその開発方向はおしなべて「シニア」へとシフトするだろう。だが、闘病サイトの現状を見るなら、「うつ」をはじめ、特にメンタル系の病気で10代の若者による闘病記が激増していることに気がつくはずだ。 続きを読む