2008/01

医療分野で伸びる、生活者のソーシャルメディア利用

2008/01/18 金曜日 - 16:45:38 by 三宅 啓

icrossing

インターネットで医療情報を調べたりアクセスしたりしている人のうち、34%がソーシャルメディア(Wiki、ブログ、SNS、動画共有等)を利用していることが、今月、インターネット・マーケティング会社であるiCrossing社から発表された調査結果でわかった。iCrossing社ではここ二年ばかり、金融、旅行、ショッピングなど、生活者のネット検索行動を調査してきたが、今回は医療情報に関する検索行動が調査テーマになった。

調査結果によれば、ソーシャルメディアを利用する際、生活者は「意志決定モード」の状態にあるとのことである。これは生活者が医師、医療機関、治療方法など医療を選択する時に、それぞれのコストや評判に関する情報を求めてソーシャルサイトを訪れることを示している。これらのニーズに対応するソーシャルサイトとしては、まずユーザーが医師や医療機関を格付けするようなレーティングサイトが想起される。 »もっと読む・・・ »

PHRマーケティングの与件整理

2008/01/21 月曜日 - 16:50:24 by 三宅 啓

market

米国医療マーケティング会社「Chilmark Research」社の市場調査によれば、米国PHR市場は急速に構造転換しつつあり、今後次第にB2B(Business to Business)モデルが主流になることを予想している。「過去数週間、われわれが実施した多数のPHRベンダーへの聞き取り調査によれば、消費者から大組織へと、彼らのマーケティング焦点が変えられつつあることが決定的なトレンドであると言える。この『大組織市場』は三つの特徴的市場から成る。すなわち雇用者、医療保険、そして医療機関である。PHRベンダーは、彼らの顧客の中で、これら三つの大組織がPHR導入促進を図る上でより効率的なアプローチ先であり、広範囲だが乗り気ではないエンド消費者市場よりもこれら組織をターゲットにする方が、はるかに容易であると見なし始めている」。 »もっと読む・・・ »

変わる患者SNSの役割

2008/01/22 火曜日 - 15:47:58 by 三宅 啓

trusera

これまで、患者SNSの動向や問題点について何度か取り上げてきたが、昨秋イスラエルはテルアビブからローンチしたiMedixが、先日開催された「2007 Crunchies」で最優秀最新スタートアップ賞を受賞した。まずは、めでたい!。おめでとう、iMedix!。「2007 Crunchies」は、2007年に最も活躍した2.0系サービスや有望なスタートアップ企業を顕彰するために開催されたコンテストである。今回、iMedixは医療保健部門では唯一の受賞となった。 »もっと読む・・・ »

ネットリテラシーとネット医療情報

2008/01/23 水曜日 - 13:57:13 by 三宅 啓

NetLiteracy

先週のTecCrunchで「検索結果を信用していない人が増加中」というエントリーがポストされた。南カリフォルニア大学のデジタル未来センターの調査レポートが元ネタなのだが、Googleなど検索エンジンの検索結果に対する信頼度が低下しているというのだ。

この調査から、検索エンジンの情報を信用している人がわずか51%しかいないことがわかった。これは2006年の62%から減少している。Googleは米国で最も利用されている検索エンジンだが、半数近く(49%)の利用者はGoogleを信頼していない。この結果は興味深い。(TecCrunch Japan, 2008年1月18日)

たしかに汎用検索エンジンが提示する検索結果はゴミ情報が多く、膨大な「情報の海」から求める情報を選択吟味するのは容易ではない。だから、一般的にすべての検索結果を信頼できるわけがないし、むしろ個々の情報に対し猜疑心をもって臨むのは当然である。となると、検索結果に対する信頼度低下を一概にネット全体への不信感の増大と見ることはできず、逆に健全なネットリテラシーが定着してきている証左として見るべきだと思える。 »もっと読む・・・ »

プラットフォームはブルーオーシャンか?:DOSSIAとHealthVault

2008/01/24 木曜日 - 16:33:11 by 三宅 啓

blueocean

共同PHRシステム開発を目指しているインテル、ウォルマートなど巨大企業連合DOSSIAだが、ようやくパイロット・テストの段階にきたようだ。計画では、まずウォルマートから少人数(20人程度)のPHR試用テストを開始する。その後、参加各社でも試用テストを実施した上で、最終的には全部で数百万人に及ぶ加盟社全従業員とその家族の個人医療情報がPHRに記録される。 »もっと読む・・・ »

今度こそ本当に登場するのか? Google Health

2008/01/25 金曜日 - 10:44:13 by 三宅 啓

GoogleHealthLogin

昨日あたりから、ブロゴスフィアでは「Google Health」の話題があちこちで取り上げられている。これは「Google Health」のログインページが、突然、何の前触れもなく公開されたからである。

(付記: その後、このログインページは削除された)

だが、このページからログインしてみてもできないし、ページの「Take a quick tour」をクリックしても「404エラー」が表示されるだけ。ではこの「ログインページ」公開は、一体何のためなのだ?。うーむ、わからん。だが、このページには「Google Healthを使ってこんなことが出来ますよ」という案内が付されている。 »もっと読む・・・ »

メイヨークリニックがマイクロソフト社HealthVaultを採用

2008/01/26 土曜日 - 12:20:43 by 三宅 啓

mayo080126_s

昨日(1月25日)、メイヨークリニックとマイクロソフト社は「コンシューマー向けオンライン医療管理ツール」の共同開発へ向けた戦略的合意に達したと発表した。これはマイクロソフト社のHealthVaultをプラットフォームとして、メイヨークリニックが独自PHRを開発することを意味するが、全米のみならず世界的なトップブランド先進医療機関であるメイヨークリニックのHealthVault参加は、PHR市場の今後の動向に大きな影響を与えることになるだろう。 »もっと読む・・・ »

医学雑誌2.0:進化する医学雑誌

2008/01/28 月曜日 - 14:32:52 by 三宅 啓

NEJM

米国で最も権威ある医学雑誌といわれるNEJM誌(New England Journal of Medicine)だが、最近、脱「印刷メディア」をめざし、Web2.0ツール&サービスの積極投入によるウェブサイト強化に乗り出した。また同じく著名医学雑誌であるLancet誌も、2.0ツール&サービスを中心にウェブサイト強化を現在計画中である。 »もっと読む・・・ »

EMRの考古学: Circa 1964

2008/01/29 火曜日 - 14:43:16 by 三宅 啓


1961年、医療分野におけるコンピュータ利用に関する共同研究がIBMなどを中心に開始された。今で言うEMRのプロトタイプである。この初期EMRは「Circa」と名付けられ、1964年、オハイオ州アクロンの子供病院に試験的に導入されたのである。その当時の映像が、ジョンズホプキンズ大学医学部から公開されたのだが、それを見るとこのCircaは当時、その情報システムとしての役割を次のように説明されていたのである。

  • 医師、看護師のペーパーワークを減らす
  • 医療過誤を減らす

だが当時から40数年を経た今なお、これらはいまだに「今日的課題」として堂々通用する。これは何を意味するだろうか?。米国の医療ブロゴスフィアでは、「ではこの40数年間、アメリカの医療界は、一体何をしてきたのか?」という詰問にも似た問いかけがされている。 »もっと読む・・・ »

米国医療を変革する革新的サービス、「Carol」登場!

2008/01/30 水曜日 - 18:01:51 by 三宅 啓

carol

今朝の朝日新聞朝刊一面には「開業医再診料、引き下げ断念、医師会の反発受け、厚労省」との見出しのもとに、「医師会-与党」の強い抵抗にあい、開業医再診療引き下げを厚労省は断念したと報じられている。これは「限定された資源の有効配分」の問題に一般化できるだろうが、配分調整過程で「医師会」などという特定ギルド団体の意向が偏重されては、もとより「中立公正なる資源配分」などできるはずもない。そもそも価格形成に、実際に医療を消費する消費者の意向が反映されないことが問題なのである。 »もっと読む・・・ »