映画「ソーシャルネットワーク」を見て

SNS

映画「ソーシャルネットワーク」を見た。昨年秋から、いろいろなところでこの映画について目にする機会が多く、いわば予備知識過剰状態で映画館の座席に座ったが、それなりに面白く見た。映画は、世界最大のSNSをめぐる創業関係者の葛藤、友情、そして裏切りのエピソードを軸として、今日のベンチャー・ビジネス・シーンの実相に迫ろうとしている。

いくつか印象に残ったシーンがあるが、双子のウィンクルボス兄弟が、自分たちのアイデアをザッカーバーグが盗用したとハーバード大学学長に訴える場面では、学長が「アイデアを真似されたなどとつまらないことを言うな。自分たちで新しいプロジェクトを始めればよいではないか。ハーバードは学生に創造的であることを求める」と一喝するところがあった。我が意を得たりだ。そのとおりで、自分たちの独創的なプロジェクトを創造すること以外に、ベンチャーをやる意味などないのだ。他人のプロジェクトをあれこれ評論するようなことではなく、とにかくアイデアを作って自分のプロジェクトを立ち上げなければ話しにならない。自分自身のプロジェクトを持たなければ、どんなイノベーションも変革も、この社会に実現することはできないのだ。

昨年秋から「Health2.0を語るな、Health2.0をやれ」などと言ってきたのだが、プレイヤーといっても数は少ないし、おまけにまださしたる成功事例もないのに、Health2.0論やその「戦略」とやらを論じてみても、なんの意味もないではないか。そんなヒマがあるなら、「自分のHealth2.0プロジェクト」を作って挑戦してはどうか。「無為口舌の徒」では、何も始まらないし、何も起きない。Do it.

さてTOBYOIプロジェクトの新規ツールdimensionsだが、いよいよ市場開発の段階に来た。これまでHealth2.0のビジネスモデルをさまざまに検討してきたが、現段階で見えているものは非常に限定されたものである。「Health2.0のマーケティング」というものをどう実践的に考えていくか、あれこれ思案中。

ともあれdimensionsについては、まず「すでに存在しているニーズ」(既存市場)を特定しそれにどうアダプトしていくかという方向と、「新市場の創造」という方向。この二つの方向で市場開発を進めていくことになるだろう。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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