ロッシュのソーシャル・メディア・ガイドライン


ロッシュ社の「ソーシャル・メディア・ガイドライン」 が先月中旬に発表された。これはソーシャル・メディアを利用する際にロッシュ社員が従うガイドラインであり、非常にシンプルでわかりやすく曖昧な点がないと高く評価されている。今後、他の製薬会社も同様のガイドラインを策定するものと見られている。

先日開催されたHealth2.0 Tokyo Chapter 2でも、ソーシャルメディア・マーケティングの進展に対しエスタブリッシュメント企業側の対応が遅れているのではないかとの指摘があったが、このロッシュのように、ソーシャルメディアへの対応原則を明確に定義しておくことがまず最初に必要なことだろう。

今後、ソーシャルメディアがマーケティングの主要な舞台になっていくだろうが、それにしてもエスタブリッシュメント企業の現状をみると、いまだにコーポレートサイトに「リンクは事前に承認を得ること」などという文言を臆面もなく掲出していたりする。これでは「当社はウェブをまるで理解していません」と宣伝しているようなものだ。またこんな化石のようなサイトが大手を振って存在することが、企業社員や一般消費者のウェブ・リテラシー向上を阻んでいるのかも知れない。

そう考えるとロッシュ社のガイドラインは、一見、ある意味で「今更言うなよ」的な「当たり前の話」かもしれないが、その「当たり前の話」をきちんと明文化しルール化したところがエライのである。

上のビデオは、ガイドラインに対するHealth2.0ブロガーや医療IT関係者の声を紹介している。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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