PHRとHealth2.0:プレゼン・スライド

先週、ワシントンDCで開催された米国医療法律家協会(AHLA)年次総会において発表されたスライド。発表者はRobert Coffield氏。彼は法律家として「Health Care Law Blog」でHealth2.0の論陣を張ってきている。このスライドではPHRとHealth2.0の位置関係が若干語られているが、少し食い足りない気もする。おそらくPHRは、Health2.0のみならず医療システム全体の基本インフラになるはずなのだが、それを言うのはもう少し先なのかも知れない。

スライド冒頭、やはり「法律家協会」の会合のためだろう、PHRをめぐる法的環境に関するページがあるが、そこに出てくる「HITEC Act」というのは「Health Information Technology for Economic and Clinical Health Act」のことであり、これはオバマ政権が打ち出した医療関連景気浮揚法案である。要するに政府予算で一気にEMR/EHR導入を進め、医療の効率化促進とHIT(医療情報技術)市場底上げを図ろうとするものだ。これについては「既存ベンダが供給する古いEHR1.0を固定化するもの」との批判も少なくない。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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