オンライフがモバイル対応版をリリース

Onlife_mobaile

昨日、「みんなの闘病サイト オンライフ」がモバイル版をリリースした。詳細はヨセミテのプレスリリースを参照。オンライフは昨年10月に全面リニューアルオープンし、さらに先月再度リニューアルしたところだが、この高速進化ぶりはすごい。その方向感覚と修正能力に敬意を表したい。

今後は、『オンライフモバイル』の機能を順次追加し、さらなるユーザーの利便性の向上に努めていくとともに、患者さん同士の交流のための掲示板・コミュニティ機能や PHR(パーソナルヘルスレコード)機能など、インターネットを最大限に活用して闘病活動全体を支援するためのプラットフォーム構築を目指します。(同リリース)

「闘病活動全体を支援するためのプラットフォーム構築」ということだが、ここでは「闘病記」だけにフォーカスするのではなく、「闘病活動プラットフォーム」と表現された、より一層大きなステージをオンライフがめざしていることが明確に語られている。コミュニティをコアとするステージを作ることは、闘病記を集めることと、必ずしもイコールではない。闘病記以外にも、闘病に伴う様々な活動があるはずだからだ。

当方も闘病サイトのことを、これまで便宜上「闘病記」という言い方をしてきたのだが、本当はそれはリアルの闘病記(闘病本)とはかなり違うものだと思っている。闘病本のようなパッケージされ固定化された「読み物」ではなく、闘病サイトは闘病者がダイナミックに情報活動をする実践的な場である。自分の病気に関わる医学情報、保険、費用、病歴、薬歴、他人のケーススタディ、ニュースなど、闘病には大量かつ広範囲に及ぶ情報を集め、学び、整理することが必要になる。あるいは病気という「人生のリスク」に立ち向かうための、リスクコントロール活動の場が闘病サイトなのだと考えることもできる。

だが従来の汎用ブログサービスなどは、このような闘病活動や闘病者のニーズに対応できていなかった。その意味で「闘病活動全体を支援するためのプラットフォーム構築」と言明されたオンライフのビジョンの今後に期待したい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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