医療wikiの現在

medpedia0903

以前から「医療wikiの決定版」と言われていたMedpedia。ついに先月ベータリリースされた。すでにTechCrunch「Medpediaは医師、患者ともに利用できる健康情報版のWikipedia」で取り上げられているので、詳しい情報はそっちをご参照あれ。当方も以前からこのサイトに注目してきたが、結局、医療者と一般ユーザー双方をターゲットにしている点、そしてSNS機能を付加している点がこれまでの医療wikiサイトとの際立った違いである。世界トップレベルの医療関係者が結集し「健康・医療分野の情報プラットフォームの決定版になる可能性が十分にあるだろう」とTechCrunchでも評されているが、残念ながら英語版のみである。日本でもこのような「健康医療情報の決定版プラットフォーム」を作ることはできないものか。「Medpedia Japan」。実現できれば素晴らしい。

ところで日本に目を転じると、いくつか新しい医療wikiが登場してきている。「みんなで作る家庭の医学」はクチコミ病院検索サイトのQLifeの新サイト。ユーザーみんなで、「家庭の医学」のような医療辞書を作ろうというねらいらしい。医療コンテンツは医療者ではなく、一般ユーザーが作成するようだ。また「病気 Wiki illness 」というCMSベースのサイトも登場しているが、これも一般ユーザーが疾患情報などを作成していくものらしい。どちらのサイトも、まだ本格稼働はこれからのようだ。今後の展開に期待したいが、医学情報の信頼性をどのように確保していくかが課題になるだろう。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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