23andMeのブランド構築活動

先ごろ、ヨーロッパ進出が話題になった遺伝子解読サービスの「23andMe」。先月ダボス会議でも出席著名人に無料テスト・デモを実施していたが、「遺伝子解読サービス」に対する認知獲得と理解形成のための広報活動を大々的に展開している。このビデオは先日米国CBSイブニングニュースでオンエアされたもの。(注:冒頭広告あり。その後ニュース本編。)「これは唾パーティです」とナレーションされる冒頭の「パーティ風景」は、遺伝子解読の試料採集会場の模様。「パーティー参加者」は「なぜこれをすることに決めたのですか?」との問いに、「うーん、何よりもまず好奇心ということかな。われわれ自身の遺伝子を理解することは情報産業の最後のフロンティアだと思うんだ」と答えている。そして「やはり」と言うべきか、23andMeの二人の女性経営者Anne WojcickiとLinda Aveyが登場する。23andMeが提供する遺伝子解読サービスの値段は1000ドルだが、これはほんの五年前には10万ドルしたそうだ。つまり五年間に価格は100分の1になったわけだ。続いてビデオは、遺伝子解読の意味と価値についての説明がされる。そして、またまた「お決まり」の「Googleとの関係」が取り上げられる。昨年後半、23andMeをはじめ類似サービスが世界各地で立ち上がった。各社1000ドル前後の値付けであり、これではまだ市場の「イノベーター層」をつかむのがやっとだろうが、そのうち確実に値段は下がるものと思われる。それを見越した早期のブランド構築が必要になっているわけだ。


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