闘病バーティカル検索ツール「TOBYO事典」、まもなく本格稼働

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TOBYOの中心的な機能である「TOBYO事典」。これは闘病ネットワーク圏に大量に蓄積された闘病ドキュメントを全文検索し、闘病体験、闘病集合知を隅々まで可視化するツールとして構想された。五月のTOBYOベータ版公開以来テスト運用を続けてきたが、ようやくTOBYOの全収録闘病サイトの全ページを検索対象としてフル稼働することになる。

先週からサービス開始前のテストインデクシング作業が始まり、現在これはほぼ終了している。スムーズなクローリングが問題なく、しかも想定していたよりも短時間で実行できてほっとしている。技術的なことを言い出すとキリがないし、またユーザーにとっては目に見える表の機能こそが重要なのだから、ここではあまり触れないでおく。ただ、五月のベータ版公開以来、実は様々な問題が顕在化し、かなり根本的な見直しをしなければならなかった。だが、一方でクラウドコンピューティングなど新技術が安く簡単に使えるようになったことは大きかったし、TOBYOにとってラッキーであった。いずれ、全システムをクラウド化することになるかもしれない。こんなことは一年前には、まったく想定できなかったことだ。

TOBYO事典正式公開は今月の予定であったが、来月初旬にずれ込みそう。いずれにせよ、これでようやくTOBYOの基本機能を提供することができる。これまでプロモーションやSEOなど諸々、まったく何も手をつけてこなかった。とにかく「1万人の闘病ドキュメントを全文検索可能にする」ための実体開発を優先してきた。ユーザーが実際に使って「便利!」を実感できるもの以上に、何か大事なことがあるだろうか。TOBYOはユーザーが実際に使ってみてすぐに役立つような、そんなプラクティカルなツールを目指している。

治療方法、薬剤、病院、費用など、およそ闘病活動に必要な情報を、1万人の闘病者が実際に体験した事実から、TOBYO事典ならすぐさま見つけることが出来る。

また、今回のTOBYO事典フルサービス開始時点で、TOBYOはベータ版つまりテスト運用段階を終えることになる。続いて年内に大きな変更も予定しているのだが、一応、TOBYOはこれで「β」を外して正式サービスインとなる。

三宅 啓


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