暑中雑感

暑中お見舞い申し上げます。

あまりの暑さに、久しぶりに休暇をとって身体を休めた。わざわざ外出する元気も出ないので、自宅で読書、音楽、酒。音楽はジャズ、サンバ・カンソンからラヴェルまで手当たり次第聞きまくり、しっかりエネルギーを充填した。

先月、高校時代の親友を肺がんで亡くした。また、親戚から従妹が摂食障害との連絡があり、早急に良い治療機関を探さなければならない。このところ、近しい者の死や病に直面する機会が増えている。そのたびに、TOBYOがまだカバーできていないサービス領域の存在を、まるで指弾されているかのような気分になる。はたして遠くへ旅立った親友は、TOBYOを利用してくれていただろうか?。

さて、先週から当ブログは、産経のニュース・ブログポータルサイト「iza:イザ!」のオフィシャルブログとなった。今まで同様、Health2.0を中心に新しい医療の動向を紹介し、新しい医療サービスの可能性を考察していきたい。読者の皆さんには、引き続きよろしくご愛読お願いします。またブログ以外にも、当方と「iza:イザ!」のコラボレーションを検討している。

ところで先日、日本のHealth2.0シーンのレビューをポストしたが、その後、新しい患者SNSが公開されていることを知った。PHRも併設しているようだが、とにかく日本のHealth2.0のプレイヤーが増えることは喜ばしいことだ。

ところで患者SNSは、「患者」一般ではなく、特定の疾患へ集中特化することが重要だと思うのだが、そのことがあまり考慮されていないように見えるのが不思議だ。「患者SNSが提供するベネフィットは何か?」と問うと、それは手短に「自分と似た患者と出会え、コミュニケーションできること」と定義されるはずだ。だからtruseraのような協調フィルタリングによる「似た者同士」のマッチング機能、そして症状や治療進捗に関する患者同士のコミュニケーション機能が重要となるのだ。そして「自分と似た患者」を紹介するためには、当然ながら「ある特定疾患の会員患者を量的に確保する」ことがすべての前提になるはずだが・・・・。たとえば肺がんの患者と摂食障害の患者では、同じ「患者」であるとは言っても、共有できる情報は少ないのである。

まあしかし、他人様のサイトに、とりわけ日本のHealth2.0サイトに「あーだ、こーだ」と難癖をつけてはいけないのだろう。単なる老婆心である。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>