TOBYO: ベータ版からネクストステージへ

TOBYO_Jiten

やっと先週末、公開までこぎつけたTOBYOベータ版。さいわい多くの方々から、様々に好意的な反応を頂戴し、感謝感激。ありがとうございます。これを励みとして、さらにネクストステージへ勇躍すべく想を練っている。

まず、TOBYOにおけるすべてのユーザー動線の起点となるバーティカル検索エンジン「TOBYO事典」のパワーアップ。とにかく、ここに注力したい。現在、「がん、良性腫瘍」分野の1500サイト、30万ページを検索対象としているが、これを秋までに全病名、5000サイト、100万ページへと拡大する。

そしてさらに、検索周りの使い勝手をより良いものにしていくことを考えている。検索周りの使い勝手は、主として検索キイワード選択と検索結果表示の二つのファクターで決定されるはずだ。検索キイワードは、特に難解で、耳慣れない専門用語が多用される医療検索の場合重要である。「何を検索キイワードにすればよいかが、わからない」という事態にユーザーが直面することは、特に医療の場合多いはずだ。そこで、検索キイワード選択を支援する機能として、TOBYO事典では上図のように、「病名、薬、治療法、検査、医療機関」というカテゴリーのもとに、使用頻度が高いと想定されるキイワードをあらかじめ用意して、そこから選択してもらおうと考えている。だが、当初そのキイワードは充分な数がそろっていない。いずれユーザーにどんどん使っていただければ、自動的にキイワードは増えるのだが、当面は基本ワードをもう少し厚く用意しなければならないだろう。

次に検索結果表示の問題である。現状は闘病記サイトのメタデータを同時に表示し、検索結果内容のみならず、それらを収容するサイト属性と合わせてユーザーが情報を判断できるようにしてある。これをさらに進め、OrganizedWisdomやMahaloのような、検索結果自体の体系化と評価、およびそこへのユーザー参加という道筋をつけていきたいものだ。それと、闘病体験とエキスパート医療情報の複合検索も当然課題になる。

以上のように、TOBYOベータ版はまず検索機能の強化が重要だと考えている。ただ、そのほかにも改良すべき点は多い。とくに「Myデスク」の改良だが、これは近々投入予定の「TOBYOツールバー」との関連性が強い。闘病サイト登録やページ登録は、ツールバーからおこなうのが一番簡単なはずだ。また当然、ツールバーにはTOBYO事典の検索窓を用意し、ウェブのどこからでも闘病者体験を検索できるようにする。ただ、たとえば年配の方々に、どこまでツールバーを使ってもらえるかは未知数だ。

考え出すと「あれもこれも」と、ずらずら課題が行列を作って行進を始めるが、出来る限り課題を剪定して、枝ぶりをシンプルに整えていきたい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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