TOBYO進捗状況と今後の展望

TOBYOMyDESK

そもそもこのブログは、当方の新規プロジェクトである「TOBYO」(トービョー)の進行状況およびその周辺情報を、「Radical Transparency」の精神で公開していくつもりであった。だが、これまで再三何度か「TOBYOアルファ版オープン」を告知したものの、当の「アルファ版」は一向に姿を見せず各方面にご心配をおかけしてきたが、ようやく本日になってアルファ版の骨格が完成した。

これから各種テストと修正を経て、年内にはアルファ版は完成する予定。来年早々にはベータ版に着手できそうである。ベータ版は主として検索機能を開発することになるが、懸案であった検索エンジンまわりの問題もなんとか解決できそうなので、きわめて視界良好。なるべく早くベータ版公開まで持っていきたい。

昨年の夏に開発アイデアを作ってから、早くも一年以上が経過した。当初計画では今年の春先にベータ版までたどり着くはずが、ずいぶん遅れてしまったものである。これには、もちろんいろいろな原因があるのだが、それを今さら分析して見せてもいかほどの価値もない。「新しいことを始めるには、時間もかかるということだ」とでもしておいて、今はひたすら前を向いて走るしかない。

この間、TOBYOプロジェクトと並行してこのブログを一年ほど書き継いできたが、米国をはじめとする世界的なHealth2.0の台頭に偶然立ち会うことができ、ずいぶん勉強を積ませてもらったような気がする。これはまことにラッキーであった。いろいろな人が「ブログは最良の学習環境である」と指摘しているが、激しく同意するのである。Health2.0まわりのニュースを取り上げ、自分なりにその意味するところを洞察することによって、医療についてもTOBYOについても、今までにない新しい視点を持って見る訓練ができたと思う。

一年前にTOBYOマスタープランは出来上がっていたが、今にして思えば当時意図していなかった方向性や、まだ見えていなかった目標の稜線が、次第にくっきりと自分の中で姿を現わし始めてきたのを感じる。

TOBYOは、ネット上のすべての日本語圏の患者の闘病体験をインデックス化し可視化することを目指している。これは、ネット上の患者はじめ闘病者の体験・知識をすべてオーガナイズすることに他ならない。次にそのことによって、すべての闘病体験・知識が、すべての闘病者に共有され活用される環境ができあがる。

●すべての患者体験・知識のオーガナイズ
●すべての患者体験・知識の共有と活用

この二つこそが、われわれがTOBYOプロジェクトで目標としていることなのだ。そして、この次にやらなければならないことも、はっきり見えてきている。日本の医療分野におけるウェブ活用シーンは、これまで実に貧相な状況を呈してきた。だが、本当はこんなものではないはずだ。

しかし、まずはTOBYOを全力で起動することだ。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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