米国生活者のWeb医療情報検索実態

Forrester Researchの調査によれば、過去一年間に、米国生活者の84%がWebで医療関連情報を検索したことがあると回答している。同調査では世代別にWeb医療情報検索実態を明らかにしている。

この調査では次のような世代区分を設定している。「ブーマーズ」とはベビーブーマーズ(ベビーブーム期に生まれた世代)のことだが、日本で言う「団塊」よりもかなり広い年齢区分が充てられている。

  • シニア:62歳以上
  • オールダーブーマーズ:51歳-60歳
  • ヤングブーマーズ:41歳-50歳
  • X世代:27歳-40歳
  • Y世代:18歳-26歳

どの世代もWeb医療情報検索経験率は高いが、その検索目的には微妙な差違が認められる。「シニア」では76%が彼ら自身の個人健康状態に対応する病状情報検索を目的としており、19%は好奇心からであり、専門的、学問的目的は10%未満であった。

一方、「Y世代」では31%が好奇心からであり、21%は専門的、科学的、学問的な必要があって検索したと回答している。おそらくこれは、この世代が大学生、院生の時期にさしかかっているからであろう。

Webは若い世代にとって、健康問題学習の最も好まれているソースであるが、それは年齢が上がると共に低下するようだ。調査によれば、Y世代の61%がWebを第一位の健康情報ソースとしているが、ヤンガーブーマーズでは55%、シニアでは44%とその比率は低下している。

また調査では、オールダーブーマーズが最も多く「医師が自分に語ったことをWebで確認する」という行動をとりがちなのに対し、Y世代では「医師が提案したとき」にWebで医療情報検索を行うことが多いようである。

調査実施期間:2006年9月
調査対象:5,007人の米国成人
調査実施機関:Forrester Research


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