Google医療情報検索の機能強化プロジェクト起動

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先週、Google公式ブログにポストされた副社長アダム・ボスワースの医療情報検索に関するエントリーを紹介したが、これはGoogleの新しいプロジェクト発表というよりも、むしろ医療情報検索に伴う問題点の検討を中心に書かれたものであった。

だが、その後の報道を見ると、やはりGoogleは医療分野での新しいプロジェクトを起動した模様である。先日3月28日-30日、ワシントンで開かれた第四回医療情報技術サミットにおいて、アダム・ボスワースはGoogleが今後取り組む医療検索機能の強化プロジェクトについて説明している。

ボスワースはまず「充分な医療情報が世の中にはないということを苦々しく肝に銘じた」と言い、彼自身の家族が深刻な病気と闘い、その際に経験した病気と医療提供者の情報を見つけることの困難さを語った。

Googleが医療情報検索機能の改善を決定したのは、このアダム・ボスワースの体験がきっかけとなったという。「Googleはすでに医療アリーナに参加している。現にGoogleのクエリーの大部分は医療問題についてである。」ボスワースによれば、そのクエリーは四つのカテゴリーに分類される。

・症状の検索
・特定の病気や利用できる治療の検索
・特定の病気を治療する専門家の検索
・特定の病気と共に、どう生活すべきかの検索

Googleの検索機能では、一般的にもっともポピュラーな情報アイテムをトップに持ってくる傾向がある。しかし、医療の分野では最もポピュラーな情報がいつもベストの情報とは限らない。昨年春、GoogleはGoogle Co-opを開始した。そこでは検索結果リストのトップに医療専門家が選んだ情報を置くようにした。

「信頼性の問題は実際、まだスタートしたところ。」ボスワースは言う。「適切さもまたキイだ。患者は検索結果が示す見当違いの情報を20ページもプリントアウトして、それを医師のところへ相談しに、何回も持って行っている。」

ボスワースは、ややもすれば医師達がどの治療コースがベストかについて一致しないことがあることを認めている。医師が何回手術や処置をやったかについての情報は特に欠落しているとボスワースは言う。また、死亡率や、これらの数字がどう解釈されるべきかに関する正確な情報も同様である。

Googleはこれらの情報も提供する方法を検討している。「われわれは計画を非常に注意深く進めている。なぜならこの領域の重大さと微妙さの故である。われわれは学んでいるのだ。」

Source: Healthcare IT News “Google joins fight for better healthcare info”


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