医師の医療事故歴データベースを公開

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病院や医師のレーティング(格付け)をおこなう医療レーティング会社ヘルスグレーズ社は、医師の医療事故歴の全国データベースを編纂し公開した。米国15州の医師が起こした医療事故に対する判決、裁定などの詳細情報が、オンラインで利用できるようになる。

だが、医師の医療事故に対する判決あるいは裁定の存在は、その医師が提供する医療の質が低いことを示しているのではない。医療事故記録は、消費者が有害な医療ミスの可能性を避けることを助ける重要な役割を果たす。カイザー・ファミリー・ファウンデーションによれば、70%の消費者が、「医師の質」を決定することにおいて最も役立つのは医療事故記録であると述べている。また四分の三近くのアメリカ人は、飛行機の飛行中のミスよりも、医療ミスを経験することをより恐れている。

たいていの医療事故判決あるいは裁定を受けた医師は、州医療委員会の懲戒処分を受けることなくまだ現場で働いているが、その情報もすでにヘルスグレーズ社レポートで利用できる。1990年以来、35000人の医師が二回以上の医療事故にともなう補償支払いを経験したが、その7.6%が処分を受けている。また補償支払いを五回経験した医師のうち13%が処分されている。

これらの医療事故に関する情報は、これまで主として個々の州機関を通じて、一般消費者から限定的にしかアクセスできなかった。「今、消費者は医師の医療事故情報に一箇所でアクセスできます。そのことによって、たとえもし、医療事故情報が公開されていない州で医師が現在仕事をしていたとしても、過去に問題点を持っているかもしれない医師を確認できます」とヘルスグレーズ社副社長サラ・ルフランは言う。

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しかし今後、医師の医療事故記録にアクセスする消費者の増加が見込まれる中、問題も残っている。たとえば、医療事故を提供している州の間に、データ提供量や医師記録保存期間における広いばらつきが存在するのだ。

「私達はこの重要な情報を公開している州を賞賛し、ヘルスグレーズを使って医師を探している消費者にこの情報を喜んで提供します。しかし、医療事故についての認識には、大きなギャップが残っています。」ルフランは言う。「私達は医療事故データを公開していない35州と連邦政府に、この貴重な情報を消費者が利用できるように考えてほしいと働きかけているのです。」

Source: Press Release “HealthGrades Launches First National Physician Malpractice Database for the Public”


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